「俺に守られなければ死んでしまうお前は、哀れで滑稽で、愛しくて堪らないよ」 サブタイトル〜ヴィランな最強暗殺者と護衛契約を結んだら溺愛生活（偽装）が始まりました〜 暗殺者義兄×転生悪役令嬢のハッピーエンドラブコメディーです。 悪役令嬢プリマヴェラは断罪イベント後、国外追放の途中に死亡した……はずだったのだが、ひょんなことからプリマヴェラとして生き返った日本人女子高生の主人公が、推しの命を救うため、ラスボスヴィランの義兄サルファードの闇堕ちエンドの回避に奮闘する。闇堕ち前のサルファードから、死亡の原因が暗殺者によるものと明かされたプリマヴェラは、再度暗殺を狙う暗殺者から命を守ってもらうため、国家最強の暗殺部隊の長であるサルファードと契約を結ぶことに。代わりに彼の下僕にされてしまい、どんな汚い仕事をやらされるのかと思いきや、復帰した学園で教師に扮した彼が始めたのは、お姫様抱っこをしたままの授業ーー恥ずかしくて死にそうなほどの、偽装溺愛生活だった……！？

★別作品ですが、惺月いづみ『貢がれ姫と双月の白狼王』が第20回角川ビーンズ小説大賞の奨励賞を受賞しました！★ 　ーーすべての死亡（バッド）エンドを回避して、愛する生徒たち（攻略キャラクター）を救い出せーー 　成海しずく、中学校教師。彼女が少女だった頃、寝る間も惜しんでプレイした伝説の乙女ゲームが、20年の時を越えてリメイクされた。 　しかし、彼女はゲームをプレイすることなく、卒業式直前に生徒たちを庇い、事故で命を落としてしまう。気づいたときにはリメイクされた乙女ゲームの魔法士学園教師〝天雷の魔女〟マリンローズ・メルリーヌに転生していた！ 　愛しの推したちに囲まれた教師生活、バンザイ！！ 　ーーと喜んだのも束の間、年下の婚約者に婚約破棄を言い渡されてしまう。嫁き遅れとなった自分に優しく声をかけてくれたのは、リメイク版追加攻略キャラクターである悪役令嬢の兄ーーシリウスロッド・フレースヴェルグ公爵だった。 　人生初。運命の〝最推し〟に婚約を申し込まれたら、受けるしかない。ーーしかし、この婚約が思いもよらない大騒動を引き起こすことになっていく。 「品行方正イケメン王子に腹黒ドS属性が追加！？　凄惨な死亡エンドってなに！？　最近の乙女ゲームってどうしてそう過激なの！？　そんな風にリメイクしないで……っ！！」 　どうやら異変の原因は、謎の失踪を遂げたヒロインにあるらしい。ゲームをリアルにプレイしていうくちに、このままでは全攻略キャラクターの死亡（バッド）エンドが確定してしまうことが発覚する。 　事故で死んだ前世の自分は、生徒たちを卒業式に送り出すことができなかった。生まれ変わった今度こそ、最愛の生徒たちを凄惨な死亡エンドから救い出し、幸せな卒業式を迎えてみせる……！！ 　人生初の最推し、シリウスロッドの甘々な溺愛に翻弄されながらも、マリンローズの二度目の教師人生を賭けた奮闘が始まる。 　

ちいさなながれぼしは、あるよる、きょうだいたちにからかわれて、にげだしてしまいます。 ちっぽけで、おくびょうなじぶんにできることは……？ だれにだって、だれかをしあわせにするちからがあるというおはなし。

前世はファンタジー好きの女子高生、現世は宮廷魔術師長の一人娘、魔力ゼロの落ちこぼれ令嬢。 ❇︎一章は完結しております。 『ディアナ……私の寵妃……』 誰かが耳元で、私の名前を囁いている。 瞼は開いているものの、視界は霧がかかっているように不明瞭で、相手の姿ははっきりとはわからない。 びくりと身を震わせれば、からかうようにくちづけが落とされた。 幾度も繰り返されるそれは甘く、思考をたやすく遮って、蜜のように蕩けさせてしまう。 ーー貴方は、誰。 問いかけは、新たに注がれるキスの雨の中に埋もれた。 そしてーー 「なんっって夢を見てしまったの……っ！？」 お決まりの夢オチで目覚めた朝。魔法帝国バルハムート帝国、宮廷魔術師長の一人娘、ディアナ・ゾディアークは苦悩していた。 夢の逢瀬のお相手は、この大帝国を治める魔帝ディートリウス・アウレリアヌス・バルハムート。 若くにして皇帝の座についた彼が、急遽、花嫁選びの儀を行うことになった。人間の皇帝と彼を寵愛する精霊の王が共に国を統べるという、独自の統治体制を持つこの国では、花嫁の選び方も一風変わっている。 ーー誰が次の妃になるのか誰にもわからないーーそれを決めるのは精霊王のみであり、彼のものによる選定は〝精霊王の花摘み〟と呼ばれ、身分の上下も関係がない。帝国中の〝乙女達〟が選定対象になる中、見事、妃に選ばれた乙女は〝精霊王の寵妃〟として、皇宮に迎え入れられる。帝国中のうら若き乙女達が殺気立つ夜、魔力ゼロの落ちこぼれ令嬢である自分には関係のない話、とタカをくくっていたら……？ ーー様々な思惑が交錯する中で、ディアナは無事に寵妃になれるのか？