幼稚園に通う花ちゃんのクリスマスプレゼントとしてやって来たぬいぐるみは、ザラと名付けられヨーロッパで作られて日本にやって来たことが分かりました。そのきっかけは、ぬいぐるみの二本の牙のうちの一本が取れそうになったからです。
牙を止めていた糸を調べてもらうと、百年前の物ではないかということが分かったからです。そして、布は百年縫いという長くもつ縫い方で作られていることも分かりました。
花ちゃんは、ぬいぐるみを最初はあまりかわいいと思いませんでしたが、名前を決めることや取れそうになった牙を直すことから、そのぬいぐるみのことを知って、いつまでもいっしょにいたいと感じたのです。