舞台は緊急ロックダウンを執行された、無人の大都市。「バズナウィルス」なる殺戮の病原菌が、世界中に蔓延し、大パンデミックを引き起こす中、一人の男がアスファルトを強く踏みしめ歩いていた。
彼の名はー 柴賀ヒカル。
彼は「浣腸天武」なる、超絶の秘拳を継承する謎の男。そして無人の街にて今まさに、「死闘拳劇」と呼ばれる殺戮ゲームが始められようとしていたのだ。
ヒカルの前に次々と現れる凶悪にして狂乱なる、闇の格闘戦士達。さらには「無二王」と呼ばれる、裏世界史上最強の男がヒカルを待ち構えているのだ。
正義の為でも、誇りの為でも、ましてや自らの為でもなく
ヒカルは・・・ただ一人、ただ一人の〝想い人〟の為、命懸けの闘いに挑むのであった。
人差し指が風を斬り、人差し指が地を抉り、人差し指が殲滅する!
これは、一人の男の激しき死闘と哀しき恋を描いた・・・狂なる物語である。