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連載 3エピソード
 人間の能力を引き上げる装置、『エヴォリューター』を開発した日本は、爆発的な経済発展を見せていた。  しかし、エヴォリューターは僅かな確率だが人間から理性を奪い、身体能力を跳ね上げることが判明する。その化け物を、日本政府は『タイプ:狂 人(Beast)』と名付けた。 数年後、理性をそのままに、タイプ:狂 人(Beast)以上の能力を持つ超人が発見される。彼らは『タイプ:適合者(Right)』と呼ばれ、政府非公認組織『アン・コンセント』の管理の下で、タイプ:狂 人(Beast)を殺す暗殺者としての役目を与えられた。 葉月詩葉は兄である翼支がいるアン・コンセント関東第二支部に新人カウンセラーとして就任し、その日にタイプ:適合者(Right)の少女、アリスがタイプ:狂 人(Beast)を惨殺する光景を目にする。  最初は化け物を平然と殺すアリスや、アリスと同じタイプ:適合者(Right)のヤマト、エリザベートとの関わり方に困窮する詩葉だったが、アリスとのゲームを通じ彼女の新しい側面を見つけ、他の二人を含め彼女らと対等に向き合う決意をする。アリスも詩葉の不思議な魅了に引かれ、自分の在り方を見つめ直す。  一週間後、豪華客船に百体のタイプ:狂 人(Beast)と、謎のタイプ:適合者(Right)が出現する緊急事態が発生。アリスたちが出動する。 謎のタイプ:適合者(Right)であるヘッジホックにアリスは窮地に立たされるが、詩葉の言葉を思い出し、彼女の元へ帰るという強い願いによって勝利を手にした。 激戦の後、翼支は今回の事件が兄でありアン・コンセントに敵対する組織のボスである葉月頭良が引き起こしたと確信し、静かに闘志を燃やす。他方、頭良はアリスや詩葉の活躍に満足しつつ、翼支の挑戦を受け入れた。 無事帰還したアリスは、今後も一緒にいたいと詩葉に伝える。その言葉を胸に、詩葉はアリス、ヤマト、エリザベートらの隣に寄り添う決意を新たにし、共に歩んでいくのだった。
作品情報
アクション[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2020年04月10日
近未来 女主人公 未来 読了時間:約42分(20,603文字)