旧題:経営マン♂が悪徳令嬢に転生した結果 〜TS少女が処刑されたくないのでボロボロ領地を経営します〜
アルファート王国の伯爵家の一つ、アルガルド家の長女にはおかしな記憶があった。
エノール・アルガルドに眠る異世界の記憶、それは現代日本に生まれた佐藤健という人物の記憶であった。
エノールは当初この記憶に困惑しながらも気にせず毎日を過ごしていたが、『星見の儀式』という自分の未来を知ることのできるイベントによって、自分が十五年後に王国の大罪人として処刑されてしまうことを知る。
それをなんとかしたいエノールだったが、アルガルド家は「王弟殺しの末裔」などという根も葉もない噂が立っていて、貴族のコネがないどころか収入も少ない。支配している領地は犯罪者が跋扈し、主な収入源である麦の生産量も少ない。
名ばかりの伯爵家などと謳われる家に生まれたエノールは金もなく権力もなくコネクションもなく、それでも処刑の未来を回避するために奔走することになる。
これは異世界に生まれた少女が、現代日本の経営マンの記憶と知識を使って、あらゆる困難を跳ね除けていく逆転劇である。
※最初の方は領地経営中心で、中盤は学園と社交会など恋愛中心、終盤に戦記ものっぽくなります
※不思議要素は少しありますが、魔法や魔物、ジョブ・スキル・ステータス、転生特典的なものはありません