1936年5月12日。
ドイツ国でナチ党と連立政権を組んでいた政党である大ドイツ銀翼突撃党は、17歳以上の女性を一定数徴兵する事をナチ党首脳陣に提案した。
大ドイツ銀翼突撃党の党首であるアイリス・フォン・フリューゲルは、強力な労働者としての若い男子を国内に一定数残す事で工業力の低下を防ぎ、より完成度の高い復讐戦闘国家"ナチス・ドイツ"を作り出そうとしたのだ。
当初、ドイツ国総統アドルフ・ヒトラーは、アイリスが旧ドイツ帝国における貴族階級の人間であった事からこの提案を黙殺する予定であった。
しかし、アイリスの強い説得と国防軍に女性徴兵に対する肯定的な意見が増えて来た事を鑑みて、17歳以上の女性を一定数徴兵するように記されている総統命令を出すことになる。
これは、女性兵士のみで編成された初の装甲師団。
"ワルキューレ独立装甲師団"第601装甲中隊中隊長、へレーネ・フォン・フリューゲルの物語である。