『お嬢様とメイドと婚約破棄』シリーズの第四弾です。
アリスには自慢の婚約者がいる。
彼の名前はエディ。
優しくて、穏やかで、優秀で、豊富な魔力を持っている。
伯爵家の跡継ぎであるアリスにとって、これ以上ない最高の相手だ。
二人は城にやって来た。『貴族の義務』である魔力供給をするためだ。
そこで彼女達が出会ったとある貴族。アリスと同じ伯爵家の当主で、アリスとは比較にならないほどに魔力が少ない貴族だ。
『貴族の義務』を満足に果たせているとは言えない貴族。アリス達はそんな貴族の跡継ぎ問題に巻き込まれることになる。
魔力量を決める最大の要因は遺伝だ。
貴族家が魔力を維持するためには、配偶者にも豊富な魔力が求められる。
これは、愛情と義務の狭間で揺れる貴族達の物語。
貴族が愛情を優先することは間違いなのか?
魔力の少ない相手を好きになってしまったら?
自分の子供がそういう相手を選んでしまったら?
アリス達は貴族の義務と結婚ついて考えます。