小川裕太が引っ越してきた町
その町の町並みは古ぼけていて、やけに懐かしい感じがする
新しい町
新しい環境
知らなかった『世界』
――――なにもしがらみがない方が生きやすいのに、ばかみたいにしがらみをどんどん作っていって、それにどんどん絡まって、それに縛られて無価値に命を終える、そんなヒトをたくさん観てきたよ。
いろんなものに縛られて、最後は自分を呪って、 他人(世界)を呪って、苦しみぬいて消える
そんなものを観てきたんだ。
うん、無価値なはずなのに、そいつらは他のなによりも生き生きとしてたんだ
ヒトは不思議だ。あんなに自由がなくて、周りを呪うのに、他の誰よりも自由で、幸せなんだ――――