僕には、幼稚園の頃からずっと一緒にいる幼なじみがいる。
名前は月亜で、一つ大きな特徴を挙げるとしたら普通の人間ではなく、サキュバスなところだろう。しかも、とびきり力の強いサキュバスだ。
そんな月亜は毎日懲りもせず、僕に魅了を仕掛けてくるのだが、何故か僕にだけ効かない。
そんな僕たちは、些細なすれ違いで仲違いをしてしまう。
いつも2人で帰っていた通学路を、1人で歩く僕。家に帰っても、心の中には棘が刺さったままだった。
そんな中、僕は月亜が家に帰っていないことを知る。
僕は、何よりも大切な幼なじみを失わないために、夜の街へと走り出す。
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