前編 あらすじ
周りの人間の暴走により、あらゆる非道の濡れ衣を着せられた皇帝リヴェリオ。
傲慢なるその統治に痺れを切らした善良なる貴族・騎士・市民の革命戦争によって、彼は処刑された。
そんな前世を持つ公爵令嬢エスティの目標は今世こそ平穏無事に幸せになること。
しかし、10歳になるとき紹介された許嫁はなんとこの国の第2王子ヴァリタスで!?
しかも彼の前世が、リヴェリオを手に掛けた幼馴染であり親友だった騎士だということも判明し……。
平穏な人生のためにも、この婚約、絶対解消してみせます!
この先ネタバレ注意!!
後編 あらすじ
断罪裁判から3カ月が経った。
何とか罪を科されることは免れたものの、宮殿の一室にて幽閉されることとなったエスティ。
歪つだが平穏な日常を送っていたある日、彼女にエヒム教の本部である聖ウィリシアス教会にて心身の浄化をしろとの命を受ける。
久しぶりの外出に浮足立つエスティであったが、その道中、彼女はバートン・クロネテスの故郷であるテスペリテにて不思議な声に導かれる。
声の元へ向かうと、そこにあったのは一見どこにでもある暗く小さな塔だった。
しかし、その塔の地下には彼女と前世リヴェリオを繋ぐ重要な鍵が封印されており―――。
たとえ貴方が望まなくても、この想いは変わらない
愛も同情も見返りも
何もいらないから
ただ、生きていて欲しかった
先に待つのは慟哭さえも超えた絶望
それでも選んだのはわたしだから
さようなら世界、わたしは王になる―――
悪役令嬢 転生 魔法 女主人公 ファンタジー めざせ婚約破棄
読了時間:約1,361分(680,413文字)