リリアーナは、表向きは淑やかな公爵令嬢。
しかし裏の顔は、泣く子も黙る、王都を牛耳るマフィア『花《フィオーレ》』のボスなのだ。
この王国は、政治腐敗が蔓延している。
王族でさえ犯罪に走り、権力や金でそれらをもみ消している。
警察でさえ賄賂がまかりとおり、正常に機能していない。
正義が通じない社会。であれば、悪の力で世を正すしかない。
リリアーナはマフィアのボスとして知略を駆使し、ヒーロー役の最強執事とラブコメをしつつ、詐欺師や一般市民に扮している仲間と共に、悪を罠に嵌めて次々と断罪していく。
敵は三人の王子(性暴力王子、不正で金を儲ける王子、麻薬組織の黒幕王子)。
そしてラスボスは、躊躇なく人を暗殺する悪の国王。
彼らを前にリリアーナは毎回、決め台詞を発する。
「さあ、毒を以て毒を制しましょう!」
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【本編】完結しました。まだ完結フラグは立てていません。しばらくしてから【過去編】を投稿する予定です。