長いものには巻かれろの信条で日々を過ごす男子中学生の真壁タクミ。周りの目が気になり、言いたいことが言えない性格に目を瞑ってきた。だが、その性格が仇となり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう。その窮地を助ける者がいた。コトワリと名乗る男、ユウキである。
コトワリとは言葉の力、言魂(コトダマ)によって世の理を調整するもの。
人々の言動や考えを制御する意識世界でコトダマの力を用いて、人々の意識や言動に干渉し、人の世で起きているトラブルに対処していくもののことを言う。
ユウキとの出会いを皮切りにタクミの周囲で変化が起き始め、事態は思わぬ方向へと進んでいく。
これはタクミという少年がコトダマ、コトワリというものを通して成長していく物語である。
第一章は長い序章であり、人間ドラマ主体、第二章以降からは本筋となるファンタジードラマを目指して作成しております。ジャンルが複数にまたがっているので、選択に悩んでおります。欲張りですみません。また、一章が長いと思う方が大半であるかと思います。そのために、第二章の本筋から読んでも楽しめるようにしていきたいと考えております。