※チート、ハーレムものではありません。現代を舞台にしたファンタジー要素が少し入った学生青春です。
今年も高校生超能力者の全国ナンバー1を決める夏の大会予選が始まった。
その名も「全国高校超能力者バトル大会」。
普通の高校であればインターハイに相当する大会になる。
佐藤ヒカルは徳島県立徳島能力者高校に通う二年生だ。
ヒカルは望んで超能力者になった訳ではないのだが、超能力者である以上、この大会に参加しなくてはならなかった。
野球、サッカー、クイズ、バトルロイヤルなど、数ある種目からヒカルが選んだのは『島』。
詳細は一切不明。
嫌な予感しかなかったが、余っていたのがこれだったから仕方なかった。
案の定、嫌な予感は的中し、『島』へ向かう途中で半数の超能力者は消えた。
ヒカルは大会を無事にクリアするために、同じ船に乗っていた超能力者たちとグループを組む。
仲間になったのは、北海道から来た加藤。彼は両手がタラバガニのハサミになっている。
ジャッジメントの佐々木、アニメ知識の山田(仮)、詳細不明の誰か。
そこへ突然、謎の美少女『大台優愛(おおだいゆあ)』が加わって。
四国を巡りながら超能力者同士の腹の探り合い。
だけど特殊な能力があっても普通の高校生。
青春もするし恋だってする。
彼らの旅が今、始まる。