僕は殺された。彼女の手によって。
僕は絡繰《からくり》になった。彼女の手によって。
京都府の架空都市、鹿碁町。この町はある日戦場となった。
京の都を陰陽師と共に千年に渡り守り続けたの絡繰師、椿家。彼らは、生物の死体を絡繰として作り直し、受勲《スカラ》と呼ばれる力を与え、使役する。
そんな椿家が本家の跡継ぎを決めるために始まったのが、倶利伽羅《くりから》戦争。
十二人の候補者たちが、絡操を使役し相争う。この戦争の勝者には本家の当主の立場、絡繰の蘇生、そして不老不死が与えられる。
本家の娘、そして落ちこぼれとして育てられた椿 蘭菊が絡繰にしたのは、たまたま絡繰を返り討ちにしたところを見られた、同級生の絡奇 繰介だった。
心を閉ざしていた二人は、お互いをさらけ出したことによって徐々に心を開いていく。
十二の候補者たちと絡繰たちが繰り広げる、絡繰合戦。ここに、開幕──!!
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年04月19日
伝奇 異能力バトル 青春 ダーク 現代 超能力 アクション 恋愛
読了時間:約31分(15,298文字)