国の王子であり側室の子である楊無閑に仕える下僕、趙子安。
無閑の瞳に怯えながら日々を過ごしていた子安だが、ひっそりと生きてきた彼はある日、無閑の愛馬の事故をきっかけに“罪人”となり、牢に囚われてしまう。
「私のものになれ。そうすれば、許してやる」
怖れていた主からの告白は、救いではなく、支配の始まりだった──。
淡々と日々が過ぎる中、兄であり正統な王位継承者・慕容澤が子安のもとを訪れる。
それは最初、哀れみと興味からの接近だった。だが次第に容澤の中に芽生えたものは──恋。
月のように冷たく執着する無閑と、太陽のように微笑む容澤。
逃れられぬ運命の中、子安の心を射抜くのは、果たしてどちらの愛か。
――籠の鳥に注がれる、二つの王子の視線。歪な三角関係の行方は──!?
ネトコン13 ネトコン13感想 中華BL BL 三角関係 兄弟
読了時間:約11分(5,422文字)