自殺屋。それは普通に、一般的に幸せに暮していれば、決して出会うことのない存在。世の中は皆が皆幸せではないと告げるように、訪れる客。縁と、想いと、それから生死。それらを目の前にし、客は涙を流す。
死を覚悟して依頼しに訪れた客が出会ったのは。
何に対しても無気力で、十九にしては小柄な少女である潤。
潤よりも更に小さい、自殺屋のマスコット的存在だが、その小さく可愛らしい体つきに似合わぬ怪力の持ち主である常盤。
そして、一見見れば誰もが振り返る様な美貌の持ち主でありながら、ナルシストでヘタレな、通称『残念なイケメン』である鳴海。
自殺志願者である客は、自殺屋を通じて何を知るのだろうか。
死。
恐怖しか浮かばないその言葉を受け入れなければいけない人々は、まだこの世界にもたくさんいる。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
残酷な描写あり
最終更新日:2015年06月22日
自殺 残念なイケメン ハッピーエンド ファンタジー シリアス ギャグ 美形 涙 複雑な想い 営業
読了時間:約213分(106,410文字)