父親が異世界を救った勇者だ、と女神から宣言された大泉 音也。
音也の父親は異世界を危機から救った後、元の世界に戻った。その時、とある契約を結んでいたのだという。
元の世界で命が尽きた時、救った異世界で再び生きていく、という契約。
そして数日前に音也の父親は亡くなった。契約によれば父親は異世界に送られるはずだった。
しかし女神のミスにより、父親と間違われ異世界に送られることになったのは音也である。
もはやどうすることもできない音也は不満を抱えながらも異世界へと転移することを受け入れた。
だが、普通の人間である自分が異世界で生きていける気がしない、と女神に主張すると女神は世界を救った当時の父親の力を音也に授ける。
世界を救えるほどの力を得た音也は父親の救った世界で生きていく。
時間と世界を超えても変わらない家族の絆。新しい出会いと別れ。
例えるならばそう、最強データで〈さいしょから始める〉ような物語。