勇者の親友である主人公キースは、勇者のことを憎んでいた。
村中から大切に扱われ、贔屓される勇者に対して劣等感を感じていたからだ。
そして、その憎しみは殺したいほどにまで至っていた。
勇者の両親は、かつて魔王を倒したパーティーの勇者と魔法使い。
キースの両親は同じく勇者のパーティーだった、戦士と武闘家。
剣術や身体能力だけでいえば勇者より勝っているはずだが、一度も勝てたことがない。
そんなある日、キースの前に現れた謎の黒衣の人物。
「勇者を殺したいなら、力をやろう」
そう問いかけてきた彼は一体何者で、キースは勇者を殺すことができるのか。