誰もが一度は夢見る異世界転生。私も例に洩れずトラックにはねられそうになったところで、青白い光に包まれて異世界へ…──
目を覚ますと貴族令嬢として生まれ変わったが、それまでの記憶はない。
そしてのちに、前世で読んでいたライトノベルの世界に酷似していることに気づき、自分がその小説の名もなきモブキャラだと判明する。
「だから記憶がなかったのね……だってモブだもん」
ここは現実世界だと理解していても、ライトノベルに酷似していることに困惑するレイレ。本人の意思に反して、徐々にライトノベルの登場人物に出会っていくことになる。