作品一覧全3件
連載 完結済 46エピソード
「朝起きたら、部屋のオルゴールの中に手紙が入っていたの」  事件は、同じ高校に通う幼馴染であるマイが持って来た、一通の手紙から始まった。  書かれていたのは、『お部屋の片づけをしましょう』の一文。  文面から推測するに、顔見知りの犯行だろう。  リサトは、マイと同じ女子寮で暮らすナナミが犯人だと断定した。  ナナミ自身、自分が犯人だと認める供述をしている。  だが当のマイだけは、ナナミが犯人のはずはないと言うのだ。  それだけではなく、隣室のカナが犯人だと言い出した。  しかしカナは校内で有名なビッチだ。  そんな彼女に真相を問いただすのは怖いと、マイはその役目をリサトに押し付ける。  リサトだってビッチは怖い。怖いがマイには逆らえなかった。  リサトはカナの元へと赴くが、互いの勘違いからふたりは予期せぬ関係となり……。  他人に言えない性質を持つ少女と、友人達の手助けで過去の傷から立ち直った少年。  ふたりの築く不器用な友情がどのように育っていくのか。見守ってください。
作品情報
現実世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2020年08月31日
日常 青春 ラブコメ ESN大賞2 ほのぼの ギャグ 男主人公 学園 現代 読了時間:約355分(177,188文字)
連載 完結済 43エピソード
 フレースヴェルク戦争  『死体を飲み込む者』を意するこの戦争が終わったのは、僅か十九年前だった。  黒髪黒眼を持つアンサラー人と、赤髪赤眼を持つガェヴォルカ人が軍隊をぶつけ合い、互いに敵国の人間と大地を絶望的に蹂躙した、四十年にも渡る悪夢のような戦争。  ことは、銀髪銀眼を持つゴエティア人を殺し尽くした『ゴエティアの大粛清』に始まると伝えられている。  アンサラー・ガェヴォルカ・ゴエティアの三種族が住む、四方を海に囲まれたかつての『グルヴェイグ大陸』では、互いの国を侵略せずと不可侵の条約が定められていた。  しかし種族として衰退の一途を辿っていたゴエティアは、新たな魔術を生み出す。後世で『死霊魔術』と記される不死者の群れを操るものだ。その威力は絶大であり、その使い手は強大な魔力を有するゴエティア人のみにほぼ限定されていた。  そこでゴエティアの王は考える。  死霊魔術を用いれば、大陸を我が物に出来るのではないかと。  六十五年前。グルヴェイグ暦千二百一年に、ゴエティア国は不可侵の条約を破り、大陸を手中におさめようと侵攻を開始した。  ゴエティア国から大陸を守るため、アンサラー・ガェヴォルカ両国は同盟を結んで戦い、辛くもこれに勝利した。  この戦いこそが『ゴエティアの大粛清』と呼ばれている戦争だった。  戦いはゴエティア人という種の完全な死滅によって終息を向かえるが、六年後にガェヴォルカ王とアンサラー王によって二国間の戦争となる『フレースヴェルク戦争』が開始される。  フレースヴェルク戦争の終結から十九年後。  アンサラー国とガェヴォルカ国の国境線を挟んで並ぶ街『リゼバン』と『ブモラ』。  悪意を込めて『裏切り者の街』と呼ばれるふたつの街から物語は始まる。  リゼバンで暮らす十七歳のナナトは、周知の事実ではあるが『ある秘密』を持っていた。  ある日、ナナトは街の近くに現れたというゴーレムの噂を聞きつける。ゴーレムは死霊魔術によって生成される化物だ。  半信半疑ながらも、ゴエティア人の生き残りがいるかもしれないと考え、ナナトは幼馴染の少女チトリと青年ウィツィ、門番の女性メェガらと共に噂の真相を探りに出た。  そこでナナトは自身と同じ秘密を持つ少女と出逢う。  その出逢いはやがてナナト達を戦渦へと巻き込み、その中心へと押し上げていくことになるのだった。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2020年06月16日
オリジナル戦記 冒険 ESN大賞2 男主人公 群像劇 読了時間:約306分(152,561文字)
連載 完結済 53エピソード
なんでもない日。日常の延長だった日。川澄葵依が学校から寮の自室へ戻ると、魔法使いを自称する少女が忍び込んでいた。 彼女は葵依に自身のパートナーとなって、仕事を手伝って欲しいと頼む。少女の仕事は『人の心を救う』ものだと言う。 そのために過去の世界を改変するのだと。なにひとつ理解できないまま、葵依は少女に過去の世界へと連れて行かれてしまう。しかし、ふたりはまだ知らない。その出会いが『手違い』であったことに。 勘違いから邂逅したふたりの少女。 彼女たちは少しずつ、ちいさなちいさな、世界の謎へと近づいていく。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2020年06月11日
日常 青春 冒険 ESN大賞2 ほのぼの 女主人公 学園 現代 魔法 タイムトラベル 読了時間:約408分(203,990文字)