「お前は隣国の王子と婚姻を結べ。」
巫女嫌いな王国の王が王女に命じた一言。しかし王女は、
「どういうことですか、私は巫女で神に身を捧げる身ーー」
唯一神の力を宿す魂を所在する真の巫女だった。
巫女であることにとらわれている少女。
一方、その婚姻先の王子は
「殿下、婚姻相手がきまりました」
「そんなもの、取り消せ」
王子としての仕事には全く興味がなかった。
唯一興味ある騎士の仕事以外に束縛されたくない身勝手な俺様王子。
しかし出会い、
「俺は、妃などいらん」
「ならば、私は、神の下へ参ります」
そんな会話で別れて、王子が
「本気だったのか、あいつ」
と追いかけて、王子は王女に心惹かれていく話。
でも王女がなかなか分かってくれない話。
いわゆる王子の前途多難な恋物語。