世界初のVRMMOの文句と共に大々的にサービスが開始されたゲーム“Epic of Harmony”、略称EoH。その舞台となる都市ウルバヌスはプログラムによって作られた仮想都市などではなく、本物の異世界都市であった。運営会社Harmony Softの社員である鳥羽智之は、ナビゲートキャラクターのトトとして、一般プレイヤー達のサポートを行う事になる。現在の上司でもある幼馴染から与えられた命令は、ここを仮想空間上のゲームであるとプレイヤー達に思わせつつ彼らを安価な労働力として駆使し、廃棄されたこの都市を復興させることであった。上司の無茶ぶりとプレイヤー達の気紛れに振り回される、下っ端社員の奮闘が今始まった――

その世界の人々には、<ギフト>と呼ばれる不思議な力があった。異世界にたどり着いた慎太郎は、数ある<ギフト>の中でも一際特殊な“他人の才能を知ることが出来る”という<ギフト>を使い、好奇心の思うまま人生を最大限に楽しむことに決めたのだった。