魔法に憧れる少年クーナレドは、小さな田舎町で退屈ではあるが幼馴染みのカーマと一緒に幸福とはいえる日々を過ごしていた。だが、ある出来事によって彼の日常は一変してしまう。
「イーガルタウンの終末事件」
事件の首謀者は、魔法使いであった。
これまでは、神話やおとぎ話として語られてきた魔法という存在が唐突に人類に猛威を振った。
イーガルタウンの住民は皆殺されてしまい、クーナレドは一人になる。途方に暮れた彼の元にある男が手を差し伸べるのだった。
その謎の男から生きる術や戦闘術、そして魔法を教えてもらう。
時が過ぎ、男はクーナレドに自由に生きろと告げると突然姿をくらますのであった。
そして、クーナレドは魔法使いに対抗するため軍人の道へ進むのであった。
軍人となった主人公は、昔とは異なる態度を取る幼馴染み、ギャンブル依存症で凄腕軍医、酒狂いで切れ者の室長、死神と呼ばれた同僚、ある国から亡命してきた陰陽師の先輩、ホムンクルスの後輩、など個性豊かな人間が所属している特殊捜査室で仕事に励むのであった。
これは彼が苦悩しながらも本当の自分を探すため、平和な世界にするために奮闘する物語だ。そして、ヒーローの物語でもあった。