妖姫妃で遊女として働いている時雨はある日、店に来た一人の青年と親しくなる。
彼は誰にでも敬語で女気の無さに心配した仕事先の上司に連れてこられたと言う。
初めて見るタイプの男に時雨は興味を持つ。
やがて、二人は心を通いあわせるが、時雨に水揚げの話がきてしまう。それを知った桜華は二人で妖姫妃を出ていくことを決意する。女将さんを裏切る行為だと分かってはいても、どうしても桜華と生きたい時雨は桜華と待ち合わせをする。
待ち合わせの場所に行こうと店を出ると出た先に女将さんがいた。刺し違えても、と考えた時雨に女将さんはお金の入った袋を渡す。
そして、「幸せになりな。子供の幸せを願わない親がどこにいるんだい?」
時雨は桜華と合流し桜の綺麗な場所で静かに暮らしていたが、時雨を水揚げしようとした男から刺客を送り込まれ、命からがら逃げ切るが桜華と一緒に死んでしまう。
現代になり咲春(さくら)時雨は昔から変な夢を見る。自分に似た人と母親に似た女性と、見知らぬ男との悲しいし恋愛。
何気なくテレビをつけてみると夢で見た桜が映っており行かなければ、と思い家を飛び出す。
行き着いた場所で時雨が出会ったのは?