高校2年生の「狼勝」は最強とも呼べる能力を持っている。その能力は「すべてを司る能力」。しかし、その能力を使用する条件は「自分が誰かに恋心、または愛情を抱いていないこと」である。
高校2年生になって数日経ったある日、能力が使えなくなっていた。勝は、自分が誰かに恋心を抱いているのではないか、と考えた。だが、恋なんて一度もしたことがない勝は、誰に恋をしているのか分からずにいる。
今まで使えていた能力を使えなくなり、普通の人間の生活に苦しむことになった勝だったが、そんな暮らしも楽しいと感じるようになった…。