「この感情に名を与えよ!」
…僕は泣きながら夜の海に向かって叫んだ。
あなたはこの新叙述トリックを見破れるか?
心理サスペンスブログ、ここに公開
目を開けたとき、大きな瞳に僕がうつっていた。
梅雨の日の朝、僕は宙に舞った。
なぜ、僕は命を絶とうとしたのか?
なぜ、6人との「関係性」の記憶のみがなくなったのか?
それを知らなければいけない。
また同じことを繰り返さないために、僕はこのブログを書き始める。
僕(倉橋 レキ)…高校2年生。進学校一の秀才。突然、自殺未遂をはかり、頭を打ち、記憶喪失に。双子の姉こよみ、父、他4人の記憶のみなくす。
以下、レキが記憶をなくしている6人
こよちゃん(倉橋 こよみ)…高校2年生。双子の姉。レキとは違う高校に通っている。おとなしく、ぼうっとしていて勉強は出来ないが、なぜか「ご当地アイドル」のグループに入って活動している。
お父さん(倉橋 悟)…介護タクシーの運転手。普段は口数が少なく、何を考えているかわからないが、こよみのアイドル活動のことになるとスイッチが入る。ご当地アイドルグループ「チェリーズフォー」の事務長。作詞作曲・営業や売り込みもしている。
ユウ(上川 結宇)…高校2年生。レキと同じクラスで学級委員をつとめる。
ヒカル(笠原 ヒカル)…高校2年生。レキと同じクラス。ユウの腰巾着的存在。
キシモト(岸本 親臣)…高校2年生。レキと同じクラス。変人で成績は学年2位。
マキハラ(牧原 愛莉)…高校2年生。レキと同じ学校に通うが、違うクラス。レキの彼女。
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