何もない白い世界で少年は意識を覚醒させる。
目を開くことが出来ず、身体を動かすことが出来ない、
けれど意識だけは正常に働くそんな世界で。
ある時魔法というものの存在を知る。
この世界を崩壊させるだけの魔法を使うことができれば
ここから出られるかもしれないと思い、唯々魔法に没頭した。
その後大魔法の行使に成功するが、ただそれは世界が崩壊するだけだった。
世界を壊そうとも外に出られるわけもなく、ただ世界とともに朽ちるだけ。
世界が崩壊する中、少年は絶望しつつも神に願った。
「自由が欲しい」と。
そして意識が途切れる。
突如崩壊するこの世界に声が届いた。
「その願い聞き届けた」
その後無事世界から出られ、自由気ままに生きる。
そんな一人の少年の物語。