『器用貧乏』で知られるゼネル子爵家。その長男であるルーク・ゼネルは、言われてはじめて、自分に婚約者がいないことを疑問に思った。そういえば、なんでいないのだろう?そう考えていると、国王と宰相から、衝撃の事実を告げられる。
「これから私のことは、パパと呼んでくれて構わないよ(ニコッ)」
「はい!?」
「あ、お義父様でもいいよ?」
「そういうことではなく!」
なんといつの間にか、宰相家の公爵令嬢と婚約することになっていたのだった。しかも相手は、「風の戦姫」と呼ばれる、この国最強の一人と呼ばれる女性で…
「私は子爵家の人間です。それが公爵のご令嬢と婚約なんて…。それに、お相手の基準も厳しかったのでは?」
「大丈夫。キミなら問題ないさ。…というか、この国ではキミが一番適任だよ、間違いなく(ボソッ)」
「???」
彼は『器用貧乏』。一つ一つの分野では、スペシャリストには及ばない。だがしかし、それはスペシャリストと比べたときの話で、彼の技能はどれも高水準、そのうえ人としてもできた、ゼネラリストなのであったーー
身分差 男主人公 GC短い小説大賞 なるべくシンプルに 基本『○○視点』 作者の初投稿作品 完結させました コミックスピア大賞1 ESN大賞3 123大賞 OVL大賞7 新人発掘コンテスト OVL大賞8
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