興国プロスフィアの本土から少し離れた島でとある金鉄職人の少年は、剣や槍に鎧、様々な器具を作りそれらを客に売り日々を過ごす、どこにでもいる職人の人生であった。
ある日、本来ならば戦場や国況にはあまり関心のない少年であったが依頼された品物を届けた際に『変わった話』を聞いた。曰く、各地で古代の遺跡、遺物、未知の文明が見つかった。それらを解明するためにどちらもが躍起になっていると。
少年は少しばかり興味が湧いた。もし未だ知らぬ鉱石があるのならば新たなるモノを造りあげることも可能になるのではないか?と。しかしながら少年にはそれらを手にする術も機会もなく、結局は少し気になる。頭の片隅に残る程度であった。
その後、少年が自らの家に戻ると其処で見知らぬ怪しげな少女と邂逅した。それが彼の人生を大きく動かすことになるとは、その時の彼の頭には微塵もなかった。
知らぬ存在、興国、陰謀、魔王軍と神国。様々な事象に巻き込まれる、彼の物語が此処から始まろうとしていた。
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