作品一覧全2件
短編
40を過ぎて独身、離婚暦ありの裕子は両親と暮らしている。 土曜日になると自宅近くの多摩川の堤防をジョギングすることを習慣にしている。 しかし、最近はそのジョギング中にも悩みごとが頭を過ぎる。 悩みは父親が入院してしまったこと。 母親と二人、父親の看病に励むがなかなか容態は回復しない。 母と二人の介護も3ヶ月を過ぎるころ、今度は母親が看病疲れで入院という事態 に陥る。一人娘であった裕子は一人で両親の介護を迫られるが、仕事先の同僚や 周囲の助けもあって家族の危機をなんとか乗り越えると、独身の裕子にも、再び 春が訪れ、両親の介護の忙しさから中断していた多摩川のジョギングを再開する。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2020年08月24日
日常 ホームドラマ シリアス 読了時間:約40分(19,909文字)
短編
性同一障害に悩む海子は自分の居場所を求めて故郷の小樽から横浜にやって来ます。そこで偶然にショーパブで働くことになり「おなべ」として勤め初めて数年後、店に遊びに来るキャバクラ嬢の涼子に指名を貰うようになる。 ある晩、涼子と海子に事件が起こります。二日酔いと疲労でお互い同時に意識を失ったとき、二人の心と体が入れ替わってしまう。 それから二人は元に戻る術を探すが、手段が見つからない。あるとき、海子が勤めるショーパブのマネージャーに事を打ち明けると「人の心はときどき入れ替わっているもの」と不思議なことを言われてしまう。二週間が経った頃、海子は母親が危篤の連絡を受け小樽に帰ると母親を看取ることは出来なかったが母親のベッド脇に置いてあった古い手紙を見つけます。その手紙は海子が小樽を出る時に残した母親への置き手紙でした。その手紙には海子と涼子に起きた不思議な出来事を予見していたかのような文章が書かれていた。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2020年08月24日
ミステリー 読了時間:約76分(37,886文字)