拙著『臨海A型作業所』の続編として書かれている熟年期のらんどの5か月後の報告が主な内容である。
断片的な報告書の体裁がかえって緊張感と規律をもたらしているとする前回のレビューが本書において、どの程度保たれているかは読者の判断にお任せするが一点指摘させていただく。
毎日の日記を数十年つけることの是非について多くの肯定的な意見があり、その如何は述べないが一点つけ加えるならば、著者のいいタイミングで自身の物語を書かれてはいかがでしょうか。
このような想いが本書のバックボーンとしてあることを述べるがあらすじとしては、熟年男らんどの始まった5年の最初の5か月の報告書である。