この世に跋扈するモンスター。その脅威から人々を守るのは、鋼鉄と、弾薬だった。
世界有数の軍事大国かつ平和国家、エリアドネ連邦王国、その正規軍。
世界で最も誇り高き王立軍。
人ではなく、モンスターと戦うための巨大な軍。それは王国人民の誇りでもあった。
しかし、王国にはもう一つ軍がある。辺境出身者からなる、陸海空、三つの予備軍。
公式には後方業務を担うとされているそれは、しかしそれこそが王国の「軍」であった。
他国の軍と砲火を交え、国境を守り、或いは拡大する。泥にまみれ、血に染まり、数字となり下がった屍を積み上げて。
そして王立軍人の気付かぬ形で、王立軍もその「戦争」の一端を担っていた。
しかし、その欺瞞も完璧ではない。
王立空軍のパイロット、ユナ・レンツ。自身の飛行隊と共に予備軍の戦場に遭遇した彼女は、そこで三年前に予備軍へと転属された戦友と出会う。
ドラゴンと戦闘艇。拳銃と手榴弾。光と影に分かれた二人。
彼女達が再び出会う事で、その世界は動き出す。
火木土日、更新
カクヨムにて同名義で掲載中
オリジナル戦記 SF ファンタジー SFファンタジー 飛行船 戦争 ミリタリー モンスター
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