幼くして両親を事故で亡くし、今日まで祖母と暮らしてきた浅井悠翔。しかし、長く育ててくれた祖母も不自由になってしまい、一人で生活しなければならなくなった悠翔は、絶望の淵に立たされてしまった。一寸先は闇。これから生きていく事ができるのか不安だらけの悠翔。
そんなある日、悠翔に一通の手紙が届く。
「母さんから事情は伺っています。ご迷惑でなければ、こちらの地に移り住んでみませんか?あなたの身の健康は全て私が持ちます。――」
送り主は、悠翔の母親の双子の妹で、こちらで生活しないかという内容だった。その救いの手に夢中でとびつく悠翔だったが、移り住む場所はなんと!遠く離れた離島だった。