私はこの国を語れる唯一の存在です。
この国は1つの都市しかない。
国王が優秀な部下を4人のみ建て、政治をしている少し変わった国である。
そして一番変わっているのは、部下も国民も国王の姿を見たことがない。
それでいて国王のことを悪く言うものはいない。敬い愛しているのだ。
現王は建国始まって以来の改革や政治を行ってきた。
優秀な若い部下たちは偶然にも全員幼馴染であり、各部門で力を発揮し切磋琢磨しあってきた。
国民と国、国王を繋ぐ橋渡しの役が定着しつつあったある日、新たに国を揺るがす問題が浮上してきた。
仲間の中に他国へ情報を流す裏切り者がいるという告発があったのだ。
誰が敵で、誰が仲間なのか。王とはいったい、何者なのか。
私が証言しましょう。私のために。