三国志、と言えば曹操・劉備・孫権・諸葛孔明が有名な時代。
だいたいの三国志関連の書物なんかでは、彼らを主役にして書かれています。
じゃあ、彼ら以外の人物の目線では三国志はどう違う?
張角・董卓・荀彧・魯粛etc.
本作は普段メインスポットの当たらない人物を主役にし、三国志を描きます。
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※以下は、今作についてのおおまかな説明です。
さて、今作で扱うのはいわゆる「三国志」です。
三国志と言えば、「三国志(正史)」と「三国志演義(演義)」の2つがあります。
ご存じの方も多いかと思いますが、「正史」とは西晋王朝が認定した歴史書、「演義」は明代につくられた小説のこと。
「正史」は史実に近いものの、やや無味乾燥な歴史書であるのに対し、「演義」は荒唐無稽な内容ながら、ファンタジー要素てんこ盛りの楽しい小説です。
どちらを下敷きにするかでまったくテイストが変わってきますが、今作は「正史」に準拠してつくっていきます。
あくまで筆者の理想ではありますが、「正史」の内容を「演義」のように親しみやすく描きたいなぁと考えております。
よって、史実をベースに展開していくつもりではあるものの、筆者の独自解釈や妄想もいたるところで入ると思いますが、よろしくお付き合いください。
ただ、常に人が書きそうにない「すき間」をねらって書き物をしている筆者ですので、曹操や劉備といった誰もが知る主人公枠ではなく、なるべく脇役を選んで書き綴っていこうと考えております。
タイトルの「天の記」には2つの意味をこめました。
・「天」をめぐるいくつかの物語を編んだ作品であること。
・測量用語である「点の記」にかけ、1つ1つの物語をつなぎ合わせていけば、漢末・三国時代を貫く一編の長編になること。
最初の人物である「張角」から始まって、列伝形式で記述していくことで、後漢末から西晋時代にいたる「三国志」の世界を描いていこうと考えております。
なお、1話あたりの文字数は3千字から4千字程度、更新は毎週月曜日と金曜日の朝6時を基本とし、休載の場合は「活動報告」でお知らせいたします。
時代小説 三国志 正史 張角 孫堅 曹操 董卓 劉備
読了時間:約1,357分(678,300文字)