1979年に社会問題にまで発展した都市伝説、口裂け女。
もし彼女が普通にみんなと同じように人間らしく生きたかったとして、笑い、からかい、そして話題にした人間達に復讐するために、この現代に舞い降りたとしたら、この世はどうなるであろうか?
有名な都市伝説を題材にしたホラー小説。
2012年の東京都に再び彼女の噂が広がる。
それに巻き込まれる男、白井翼(しらいつばさ)とその恋人、荒木夏美(あらきなつみ)そして、その事件を任され追及する刑事、大塚聡(おおつかさとし)。
ある日、聡は秋葉原の街に現れた口裂け女を銃で射殺した。
そして死体を解剖した結果、その死体には脳みそが無かった。
それから数日後、連続殺人事件が起き、聡は口裂け女の脳を持っている犯人がいるのだと思い、捜査は格段に進んで行く。
そして行きつく先にあるものとは・・・
今度の口裂け女は子供を狙わず、大人達だけを次々と殺していく。
殺していくたび血で赤く染まる口裂け女は、何を思うのだろうか。
口裂け女の苦しみや憎しみを書いた作品です。
※この作品はオリジナルです。
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読了時間:約42分(20,690文字)