歌に生きる意味を見出していた少女がいた。
公園の片隅、駅の広場、偶に何でもない通り。ギターとマイクを引き連れて、彼女は歌う。普段は決して出せない、自分の心を。
しかし彼女は病により、声を失う。
希望を見出しても泡沫と消え、いつしか自分の生死も分からなくなった。
突然、神を名乗る声が頭に響き、目を開けると謎の空間へ。どうやら自分は死に、別の世界へ転生するらしい。神に一つだけ能力を授かると言われるが、自分は歌さえあれば良い。そう答えると、歌・声関連で選んで授けると言われ、何を貰ったか分からないまま異世界へ転生する。
転生した先は…歌が存在しない世界?!
そんな世界で、新たな人生が始まる。