1941年。
日ノ国、太平洋沖に巨大な島が突如出現。
そこから現れたのは、異形の生物だった。その生物は、海を渡り各国へ上陸、殺戮を繰り返す。
日ノ国は異形の生物に対し“未確認災害生物”通称、害物との仮称を付け、すぐさま海岸線を国土防衛線とし、迎撃にあたる。
じわじわと防衛線を押し上げてくる害物を前に、戦線維持が困難に陥った日ノ国が起こした行動は、害物が現れてから秘密裏に行っていた研究の増進であった。
翌年、害物より採取した体液を、害物との戦闘で傷ついた国軍兵士(学徒動員の兵士を含む)を対象とした被験者に打ち込む人体実験を敢行。
八割は無症状、体の不調、死亡のいずれかが起こる。
しかし残り二割の者には、害物が用いたものと同様の能力の発現を確認。
実験を続けた結果、若い者ほど発現率が高いとの結果が出たことを受け、本土防衛の要として、学徒に害物の体液を注入、能力が発現した者を前線基地の防衛に導入する、通称“異能の学徒”作戦を実行。
現在、戦線は太平洋側九州、四国、愛知、静岡、神奈川の計5カ所の前線基地の“異能の学徒”により保たれている。
各隊員に内包される想い。
明らかになる謎。害物の正体。
全ては、日ノ国の為に。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年12月12日
オリジナル戦記 青春 IF戦記 スプラッタ 異能力バトル スパイ エイリアン 怪獣 異能 学生 学徒 ESN大賞3 新人発掘コンテスト コミックスピア大賞1
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