この世界には加護と呼ばれる神様からの贈り物を受け取る人がいる。
ウードは『万能の話者』の加護を持ち、世界中のあらゆる言語を瞬時に理解する事が出来る少年だ。
竜族の少女ガウは、訳あって人間の姿で街外れの森に住んでいる。
彼女は最後の竜、同族は死に絶えてしまって久しい。
彼らの住む世界はあまねくゼルスタン王国が支配し、その版図は広大。
最後の竜であるガウにはひどく居心地の悪い世界。
万能の話者であるウードにとっても、快適な世界だとは言い難い。
『私はね、作ろうと思うんだ、居場所。単純でしょ? ないなら――作る』
これは言葉の力と竜の力でやがて世界を変えゆく、少年と少女の物語。
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※2022/09/02 ちょっとだけ更新しました。約3万字。
※2021/12/17 完結しました。長い間本当にありがとうございました。
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