大都市圏から交通機関で三時間。
西和県・水沢村。
コンビニは遠く、風呂は薪で沸かし、携帯の電波も一部キャリアしか届かない。
そこに派遣されたのは、L型大学の学生3人。
大学が導入した「地域とともに暮らし、支え合い、学び合う半年間の実地実習」の対象として、
強制的に過疎地へ送り込まれた。
地域での課題解決や教育支援、高齢者との交流、空き家の再活用など――
彼女たちはそれぞれのスタイルで、社会貢献を“課題”としてではなく“体感”していく。
SNS映えと農村カフェに夢を抱く金髪ギャル・葵
黙って働くことが信頼になると信じる黒髪・灯
仕組みや制度の歪みを見つめ直そうとする地雷系・千尋
失敗して、すれ違って、それでも少しずつ村に入り込んでいく。
成果が出ない活動にも、意味があるのかもしれない。
これは、“やらされていた”はずの実習が、“自分の居場所”になるまでの物語。
社会派だけど、ほんのり青春。
真面目だけど、ちょっと笑える。
今日もギャルが、村で何かを耕している。