27歳、ニートの上原四兎(シト)は、今日も変わらずダメな日常を送っている。病気の父親・二兎(ニト)の病室でリンゴの皮をむきながら、愛華(アイカ)という幼馴染に支えられた生活を送る彼。愛華は超美人で頭も良く、医者としてもバリバリ働いている。それでも、シトに対しては優しく接してくれるが、最近ちょっと気になることを口にした。
「シト、そろそろ結婚したいな…でも、理想の相手ってどんな人だろう?」
「は?理想?お前、理想の男ってどんな奴だよ?」
「うーん、スーパーダーリンみたいな人かな。」
「スーパーダーリンって…?」
どうやら「スーパーダーリン」とは、ネットで調べた結果、完璧な男のことだ。高身長、高学歴、高収入、イケメン、優しくて家事も育児も完璧。まさに理想の全てを兼ね備えた男だって!
でも、俺、27歳ニートのシトはそれとは真逆。借金もあるし、スキルもない。愛華には申し訳ないが、完璧な男なんてとても引き寄せられない。
だが、ある日、病床の父親がとんでもないことを言い出す。
「シト、お前にスーパーダーリンガチャを授ける!」
「スーパーダーリンガチャ?」
意味が分からないが、父親の話を聞いていると、このガチャは「女性が引くことで異世界に勇者として召喚される代わりに、現実世界でお金が手に入る」という、チート能力だという。
「うそだろ。。こんな能力。。つかいこなせるはずねぇ。。がやるしかない」
俺のスーパーヒロインゲットの戦いが始まった。
1章は二兎の物語です。
ほのぼの 男主人公 現代 ハーレム 青春 ゲーム 異類婚姻譚 伝奇 ラブコメ 恋愛 超ショート
読了時間:約38分(18,752文字)