それは都心部から車で2時間も走れば辿り着くなんでもない田舎。
その田舎にある小さな山には小さなお社があり、
物語によくある古くからの言い伝えがあった。
その言い伝えは気まぐれな狐の神様がつねに山を見張っており
山に入ったものにはいたずらを仕掛けるというもの
夏になればその神様を祀ったお祭りがあり、
地元住民はお祭りの時以外は神聖な場所として、
またいたずらをされないようにと普段は立ち入らない様にしている。
そんな言い伝えが残る古臭い田舎に、
夏休み中の帰省として無理矢理連れてこられた少年、大上伊澄。
このお話はそんな少年が気まぐれな狐の神様と過ごす、
特別で不思議なひとときを描いた人と狐の物語