町の小さな花屋の店主、花屋 葵(はなや あおい)は両親を事故で失ってしまったショックから視力を失ってしまった妹の(あやめ)そして犬の(バレット)といつもと変わらない日常を過ごすため今日も朝食の準備をしていた。そんな朝、いつもの流れで点けたテレビのニュースでは総理大臣が能力者の存在を公表して世界は混乱に包まれていた。しかし、葵にとってそんな非現実なことなど、どうでも良かった。家の表札を見ながら両親の事故のことを思い出し「この生活が続いてくれれば良い。」と思っていた葵だったが、そんな気持ちとは正反対に自称魔法使いを名乗る少女が現れ「私と家族になりましょう!!」と訳の分からないことを言ってきて...。「花屋さん家の夢見がちな魔法使い」これは3人と1匹の家族の物語。