【第11回ネット小説大賞一次通過作】
16世紀イギリス。処女王エリザベス1世には、愛人レスター伯ダドリーとの間に隠し子がいた。しかし、その存在は秘密とされ、女王の娘ジェーンが産んだ王孫ギルフォードは祖父であるダドリーと女王の従姪レティスの子として育てられていた。
実はそのギルフォードこそ、大魔法使いマーリンが予言した「チューダー朝の存続の鍵を握る者」だった。
チューダー朝繁栄のためには、ケルトの女神から加護を得る必要がある。その女神の依代となったのは「宿命の乙女」と呼ばれる巫女。後にギルフォードの最愛の人となる幼馴染メアリアンだった。
しかし、スコットランド王ジェームズ6世も、己の愛を全うするためにイングランド王位継承を望むことになる。
陰謀が渦巻く宮廷で政治的な思惑に翻弄され、愛する者と罪の無い国民の幸福のために王家が下した決断とは?
史実(年表)に沿って実在の人物と架空の人物が織りなす歴史群像劇。
【第11回ネット小説大賞一次通過作】『チューダー王朝最後の継承者「予言の子」とケルト神殿の巫女「宿命の乙女」の真実の愛の行方』から改題しました。