見たい夢を見ることが出来る。
小さい頃からいつの間にか出来ていた私の、私だけの特技。
鳥のように無限の空を飛んだり、イルカのように自由に海を泳いだり、自分が好きなものを山のように好きなだけ食べたり、そんな夢を私は自由に見たい時に見ることが出来る。
高校生の夏川宮子は夢の住人だった。
夢の中で好きな事をする。見た夢は絵に描いて残す。そうやって好きな夢をまた見たりして楽しむのが好きだった。
そんな宮子は現実から孤立していた。
入っている美術部ではいじめを受けていた。
嫌な事があれば決まって見る夢がある。嫌な事があるたびに見る夢。
それは人を殺す夢。
その夢は次第に現実をも侵食していくのだった。
日常 サスペンス サイコホラー 女主人公 学園 夢 いじめ 残酷描写あり R18 現実世界 殺人鬼 復讐
読了時間:約46分(22,561文字)