重度のアレルギー症状を持って生まれ、人と二メートル以内の接触ができなかった少年、『黒木裁（くろきさい）』。 　認知の外からの接触が命に危険を及ぼすという体質を持って生まれ、人との接触を絶ってきた少女、『雛賀天照奈（ひながあてな）』。 　本当の体質を知ったとき、 　少年は『自己責任な体質』で悪に立ち向かうことを決め、少女は『無責任な体質』で少年を助けることを決めた。 ※シリアス展開が続くこともありますが、基本的にはボケ飽和状態のコメディものです。 ※血が流れることも稀にありますが、鼻血です。 ※続編『透過する想いと、歪曲する運命』の連載を開始しました。

　どんな願いをも叶えるというパワースポットに集まった男女七人。 　少年は、誰よりも強い拳を手に入れたかった。 　女性棋士は、対局の結果を知りたかった。 　実業家の男は、人の道標になりたかった。 　女子大学生は、愛した男に復讐したかった。 　定年退職した男は、人に幸せになってもらいたかった。 　少女は、自分に向けられたあらゆる感情を跳ね返したかった。 　ニートの男は、この七人で異世界へと転生したかった。 　全員の願いが叶い、そして、七人が一つの異世界へと転生した。 『絶対的強者』『結果予知』『絶対的カリスマ性』『完膚無きまでの復讐』『人の幸せ』『絶対的反発』『物語り』 　これは、願い得た最強スキルを持ち、異世界生活を送ることになった男女七人の物語。

動画配信サイトの人気チャンネル『ケッチャンネル』の登録者数が十万人を突破した。 配信主であるケッチャンは、自身初となる生放送を行い、とある企画を発表する。 その企画のタイトルは『いじめられてみた』というもの。 タイトルどおり、実際にいじめられてみるようなのだが…… ※著者初めての連載、同タイトルを編集したものです。

「これより、毒ビンゴゲームを開始します！」 謎の人物により突如始められたのは、全国民強制参加の無慈悲なビンゴゲームだった。 ビンゴカードで数字の代わりに使われるのは、自ら記名した人の名前。 『どんな願い事でも叶う』という豪華景品を獲得できるのは、一番最初に一列五マスを揃えた、たった一人だけ。 揃えるのは、謎の人物に毒殺された人の名前だという――

重度のアレルギー体質を持って生まれ、一般的な普通を諦めた少年、黒木想。 その全身は頭部から指先まで全てが布地で厳重に覆われていた。 中学校の卒業式を二日後に控えた夜。 想は、父親から『本当の体質』を知らされる。 全身を嘘で覆い尽くしてまで封じ込める必要があった真実。 その日から、少年を取り囲む環境は、歪曲を始めた。 ※シリアスな展開を思わせつつ、基本的にはボケ飽和状態のコメディーものです。 ※血が流れることもありますが、ほぼ鼻血です。 ※ジコセキニンヒーローの続編です。前作も読んでいただけると幸いです。

　期待という、バケツに入った透明な水に、たった一滴。だが何色にも上書きされない色が垂らされた。 　それは、黒色。黒子と同じ色。 　これからどんなに明るい色が混ざっても、どんなに暗い色が混ざっても、変わらない。 　そう、それが、少年の運命の色だった。

　どんな願いをも叶えるというパワースポットに集まった男女七人。 　少年は、誰よりも強い拳を手に入れたかった。女性棋士は、対局の結果を知りたかった。実業家の男は、人の道標になりたかった。女子大学生は、愛した男に復讐したかった。定年退職した男は、人に幸せになってもらいたかった。少女は、自分に向けられたあらゆる感情を跳ね返したかった。ニートの男は、異世界に転生したかった。 　全員の願いが叶い、そして、七人が一つの異世界へと転生した。 『絶対的強者』『結果予知』『絶対的カリスマ性』『完膚無きまでの復讐』『人の幸せ』『絶対的反発』『物語り』 　これは、願い得た最強スキルを持ち、異世界生活を送ることになった男女七人の物語。その、プロローグ。

　とある研究グループが開発したシステム、それは、人の能力を評価する、とある試験であった。 　年に一回、誕生日に対象施設で行われるその試験では、被験者は一日かけて様々な動作を行う。 　膝の曲げ伸ばしや発声などの基本的動作から、走る、音程をとる、リズムをとる、などの応用的な動作など、ありとあらゆる動作だ。 　それらの動作がデータ化され、あらかじめ登録された、あらゆる分野のあらゆる種目への向き不向きが1000点満点で数値化されるのだ。 　従来のスポーツテストに代わるものとして、満12歳から18歳までの全国民に対しての実施が義務化されたこの試験。 　『能力評価』と呼ばれ、無くてはならないものとして人々の日常に浸透していったのであった。

動画配信サイトの人気チャンネル『ケッチャンネル』の登録者数が10万人を突破した。 配信主であるケッチャンは、配信を始めて初となる生配信を行い、とある記念企画を発表した。 その企画のタイトルは『いじめられてみた』というものであり、実際にいじめられてみるようなのだが...