刀の研ぎ師は、戦国時代には必須であった。研ぎ師の大六は、よく斬れる、と評判でたいへん重宝されていた。しかし、天下太平となった今ではほとんど活躍することはなく、役に立つ場面といえば包丁の切れ味が悪くなったときくらい。つまりほぼ無職ということ。
あれよあれよと落ちぶれた大六は、ある日道端に倒れている女を発見。無職のためにお見合いで振られること99連敗中だったために、これ幸いと奥さんにしてしまいました。
さて目が覚めたみこと(奥さん)(仮)は、訴訟を起こしたいが、そうすると先の大戦で敵方の参謀の一族ということがバレてしまうので、なんとかうまいこと逃れる方法を探して奮闘する、のだが………。