作品一覧全5件
代表作 連載 完結済 22エピソード
「いま、なんて?」  三度の飯――四雲で一番美味しいと話題の紋香亭の焼饅頭よりも、この国の者であれば誰でも特別な気分になれるだろうと言われている天地祭よりも、十年の付き合いになる幼馴染兼婚約者との月に一度の茶会よりも読書を愛する彼が、一冊も本を持ってこなかった段階で嫌な予感はしていた。 「僕との婚約をなかったことにしてほしい」  心が通じ合っているはずの幼馴染みから切り出された婚約破棄。  ……こんなの可能(アリ)? //*----------------------------- 【四雲天国妖詩篇】というシリーズの第一弾。 三度の飯より読書が好きな男の子と、 そんな男の子が世界で一番大好きなのに婚約破棄されてしまった女の子の なんやかんやありつつ幸せになるための恋愛物語。 ※作中に多少流血表現があります。グロテスクとまではいかない表現ですが、一応R15をつけておきます。苦手な方はご注意ください。
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年10月07日
青春 婚約破棄 中華和風混合 恋愛 ファンタジー 妖 人間 魔法 幼馴染 読了時間:約296分(147,677文字)
連載 3エピソード
 ――それは神以(しん)もって運命でない。  誰に聞かれても、朝暉はそう答えるだろう。  伸ばされた手が。渡された枇杷が。此方を見つめる空色の瞳が、こなたに向けられたのは、優しさというよりは気まぐれで、哀れみと断ずるには悲しげで、すべてを諦めているように見えたから。 //*----------------------------- 【四雲天国妖詩篇】というシリーズの第二弾。 次なる「王の器」に選ばれた 太陽の子どもと、月の子どもの出会いの物語。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年11月23日
日常 中華和風混合 ほのぼの 貴族 アイリスIF大賞 読了時間:約38分(18,544文字)
連載 完結済 5エピソード
「思い出を溶かしたら海になる」ならば、「未来を埋めたら花が咲く」のだと思う。  ――それは、山路さんが言った言葉だった。 友達でも恋人でもないただのクラスメイトだった山路さんとの、一瞬の話。 でもその一瞬ってもしかしたら、永遠だったのかもしれないね。 同一世界を舞台にした短編集です。 ファンタジーと現実をいったりきたりするようなお話。
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年07月24日
日常 青春 天災 薄暗い 短編集 スターシステム すこしふしぎ 読了時間:約84分(41,510文字)
短編
 嘘つきは泥棒の始まり。  大人は子どもの進化系。  ロクちゃんは、なにをどうして、ロクちゃんになれたんだろう?
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純文学[文芸]
最終更新日:2021年07月05日
日常 青春 思い出 大人 子ども シリアス 読了時間:約12分(5,955文字)
連載 完結済 16エピソード
 わたしたちは満ちて欠けるために生まれたわけじゃない。けれども、完全になり切れない「わたし」を満たしてくれる誰かに出会えるのならば、たとえ何度欠けたって構わない。  満ちていくきみ。光り続けるすべて。  あなたの名前が、私の生きるすべての理由。 //*----------------------------- 【各章あらすじ】 「月よ星よ」……見知らぬ場所で目を覚ました青年。自分の名前さえも思い出せない彼の元へ現れた「星野」と名乗る男と共に、広大で美しい土地で忘れられぬ数日間を過ごす。彼に「月野」と名付けられた青年が、たわいのない穏やかな日々の果てに辿り着く真実とは――? 「かみかくしくかみか」……「カケルちゃん」という少女と過ごす、孤独な少年「ミチル」の日常の物語。友人でも兄弟でも恋人でもない、ふしぎな関係はどこかで心地よく、ミチルは永遠に続くと信じていた。けれど……。 「僕と姉の話」……僕と姉は閉じられた部屋で儀式を繰り返す。ふたりだけの世界を生きる姉弟の、何処か危ういまぼろしのような日々。大切に大切にしていたはずなのに、ある日突然、時間は動き出す。そして物語は、最終局面へ突入していく。 幸ひとは何なのか、求める幸福とは、どんな形で見えるものなのか。 目に見えない「ハッピーエンド」を模索して、円を回る様に未来を見つめるお話集。 群像劇のようでそうじゃない、少しふしぎな物語です。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年01月04日
日常 青春 純文学 すこしふしぎ 読了時間:約119分(59,176文字)