町の小さな診療所を営んでいたオズワードの一生が今、終わりを迎えようとしていた。
医師として今まで沢山の命を救ってきた。自分の命が尽きようとしている今でも、救える命があれば救いたいとすら思っている。
「あなたは、本当に根っからの善人なのですね?」
どこかから声が聞こえる。
「あなたが望むのなら、ご案内しましょう。もう一つの人生へ、、、」
「まだ、私を必要としている人がいるのなら。何処へだっていこう。」
声の主の微笑みが見えたような気がする。
「分かりました。では、一緒に行きましょう。異世界へ。あなたを必要としている患者が待っています。」
その言葉を聞いてすぐ、俺のこの世界での一生は終わりを告げた。
そして、異世界での新たな生活が始まりを迎えた。