「どんな理由があろうと、どんな大層な願いがあろうとも 。覚えておけーーー咎人は所詮、罪人だ」
世界は、魔王の驚異に曝されていた。 数々の国が滅び、名のある戦士たちまでもが魔王の手によ り命を落とした。 人々は絶望の中、ただ世界の終わりを待つばかりであった
しかし、後に勇者と呼ばれる一人の男の手により激戦の末
その身体は鈍色の光を放ち世界へと散っ
、魔王は倒され、
た。
それから百年、世界中に散った魔王の力ーーー『大罪』を 求める者達がいた。 魔王の再来を恐れた人々は彼等をこう呼んだーーー『咎人 』と。
それが罪だと知りながらも、彼等は求め続ける。 全ては、己が望みを叶える為にーーー。
これは、一人の咎人の少年と、罪を裁く少女の物語。